涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。
そのあと、救急車が学校に来て、レイは運ばれて行った。
救急車に乗るまでずっとレイのそばにいたけど、私はずっと泣いて謝ることしかできなかった。
「泣か……んで……」
レイが救急車に乗り込む前に言った言葉にまた涙が溢れた。
イヤだよ……レイ……。
消えないで。
お願いします。
レイを連れて行かないでください。
死なないで……。
レイを、守って……っ。
「咲夜……」
圭都が泣きじゃくる私を抱き寄せた。
レイが消えてしまうんじゃないかって不安で押しつぶされそうで、壊れそうで。
圭都のぬくもりにすがることしかできない私は彼の胸を借りて大泣きした。
……後悔しかなかった。