涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。


……変わりたい。



「麗矢くん!一緒にお弁当食べよ〜っ」


「いいよ」


「あ、私も一緒に食べたいっ」


「みんなで食べようよ」



……イヤでも聞こえて来る会話。


いつもの昼休み。


女の子に囲まれたレイは本当に変わってしまった。


もともと色素が薄かった髪の毛が、今じゃ完璧な金髪。

いつの間に空けたのか、右の耳にピアスが3つもついてるし。


学校も、すごく休みがちになった。


それでも学校に来た日は甘いマスクで女の子たちに笑いかけてはいろんな女の子と一緒にいるのを見かける。


この前は先輩と腕組んで歩いているのも見てしまった。


完璧な女たらしになり下がったレイの周りから男の子の姿は消えた。


圭都が絡みに行ってるのは、たまに見るけど、私と一緒にいてくれる。


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