涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。
「おはよう」
「レイっ……!?」
次の日の朝、家を出るとそこにはレイが待ってくれていた。
手をポケットに入れたまま口角をあげて、家の塀に体重をあずけるその姿は3ヶ月前となんら変わらない。
あの頃と変わっているのは髪の毛の色ぐらいかな……。
「一緒に行こうや」
差し出されたレイの手に、嬉しくなって。
素直に手を握るんじゃなくて腕に抱きつくように、レイのもとへ飛び込んだ。
よろめくレ身体に「おっとと……!」と、レイがぐっと力を入れる。
「えへへ!うんっ、行こう!」
嬉しくてにやけちゃう。
そんな私を愛しそうに見つめるレイの視線が、好き。
目を細めてね?私のことを見るレイがたまらなく好きっちゃん。
愛が、溢れる。