涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。
「え、なに?」
「学校についてからのお楽しみたい」
もったいぶるレイに頬を膨らませる。
サプライズって、いったいなんやろう?
頭のなかでいろいろ考えてみたけど、全然予想がつかなくて、考えるのをやめた。
学校につくと真理ちゃんと圭都が校門のところにいて。
「二人とも……どうして……」
「いいからいいから!サクちゃんはこっちに来て」
二人の登場にさらによくわからなくなる。
そして私は真理ちゃんに、レイは圭都について行くことになった。
ニヤニヤしてる真理ちゃんに首をかしげる。
……なにを企んでいるんだろう。
この様子だと私だけがなにも知らないみたい。
「よし、サクちゃん!これに着替えるよっ!」