涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。


「こんなサプライズ……本当に知らんかった……」


「みんなと秘密にしとったけん。……喜んでくれた?」


「もちろんっ。ありがとう」



レイとコソコソ話しているとゴホンッとわざとらしく咳払いをした目の前にいる神父を見て思わず笑った。


え……!?なにしとるん!?



「圭都!?」



付け鼻をしてカツラをかぶってヒゲまでつけてる圭都に腹のそこから笑がこみ上げてくる。


ウケ狙いすぎるやろ……!



「アー、デワデワ、ハジメマス」



カタコトで話し始めた圭都にクスクス笑いがおきる。


……完全になりきっとる。



「アー、ノムラレイヤサン?」


「はい」


「アナタワ、シヌマデ、サクヤをアイシ、コノコイを、永遠ニスルコトを?誓い、マスカ?」


「誓います!」



レイの真っ直ぐな瞳、真っ直ぐな言葉、力強い声に私の身も心も引き締まる。


……ありがとう。



「デワ、ホシノサクヤさん?」


「はい」


「アナタは、ナニを、チカイマスカ?」


「え?」



まさかの疑問形のなげかけに驚いてしまった。


……なにを誓いますか?


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