涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。


一生ぶんの愛を、私にください。


これからレイがいなくなっても生きていけるぐらいの力を、私にください。


……自信がないんだ。


レイがいなくなった世界を一人で生きて行く自信。

乗り越えて笑う自信。



「サク……っ」



何度も何度も、名前を呼びながら、愛し合った私たち。



永遠の恋。永遠の愛。

それは、どうしたらカタチになりますか?



そんな疑問を抱えたまま、3ヶ月が経って、もう少しで3年生に進級するっていう時に……。





レイは、この世からいなくなった。




私をひとり、残して……。







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