涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。
「今日おとといやった実力テストの結果戻ってくるって言いよったよね?」
「マジで!?俺やばいっちゃけど…!」
私を挟んで行われる二人の会話に驚いた。
……どうしてわざわざ私のところに来てそんな話を?
どうして私に関わって来るんだろう。
「サクは?サクは昔から頭良かったやん?」
「……知らん」
可愛くない返事だったなって、自分で思った。
でもそんなに気を使わないでほしい。
私はわざと一人になろうとしてるんだから。
馴れ合いは、したくない。
辛いだけだし。