涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。のレビュー一覧
晴虹さんの作品大好きでいつも読ませて頂いてます。 でもレビューするのは今回が初めてです! 私は文章能力がないので上手くまとめられないんですが、とにかくとても素晴らしい作品で感動しました…!
最初っから最後まで涙が溢れすぎる! ボッロボロ〜泣泣 やけどほんまに素敵なお話で心に残る(*´`) めっちゃめっちゃっ…なんて言ったらええかわからんけどこのお話に出会えてよかったって思った。そんな感じです!
つらいことがあったとき、思い出すのはひとりの顔。 幼い頃、サクに魔法をくれた幼なじみが彼女のなかでどれほど大きな存在なのか、きっとわたしの想像を超えることだろうと思います。 つらい経験をして、昔住んでいた街に帰ってきたサクを迎えてくれたもの。昔と変わらない風景と、昔よりも大人っぽくなった、大好きな幼なじみ。それから温かい仲間も増えていて、生きているって素敵だなあと、まず思わされました。 サクはどこか、人間としての感情を欠いているような。そんな印象が、どんどん変わっていく。よく笑うし、照れるし、怒るし、泣くし。 みんなの優しさに触れながら成長していく彼女の姿がとても、とても眩しいです。 これは恋の物語だけど、もっと大きな愛の物語。みんなの優しさの物語。 生きているっていいなあと、心から思いました。 圭都の隣で空をゆびさすサクを、きょうもレイは優しく見守ってくれているような気がします。
読んでいて胸が痛くなるのに、同時に心が澄んでいくような。 そんな物語でした。 サクもレイも圭都も、みんなひたむきで愛おしくて、だからたまらなく切なくなってくる。 作者の晴虹さんがあとがきで、全力疾走で完結とおっしゃられていましたが、物語の中の彼らも全力で駆け抜けていました。 読み終わったいまも、空をゆびさす彼らの姿が脳裏に浮かんだまま消えません。 空をゆびさして。 サクの指の先にはいつだって、レイの笑顔があるんだろうな。