コスメワールド
それから毎日、「チューリップ」に通うことにした。

毎日1個「バタフライ」のコスメを買って、あの彼、三橋さん(名札を見て知った)に会うという日常生活だった。そして私は三橋さんのことがますます気に入ってしまった。

ある日、いつも通り「チューリップ」に行ったけど、三橋さんが見あたらなかった。他の店員に訪ねてみた。

「三橋なら、昨日限りでやめました。何かご用がございましたか?」

「いえ、いいです」

うそ。こんなことってあるの?私、早く告白していたらよかった。

しかも、それだけではなかった。

「ちょっと!三橋君って結婚したんだって!」

「へぇ~おめでたいね」

近くで話をしていた女の店員がそう言った。

そんな。じゃあ私がただ浮かれていただけ?

私はしばらくその場に立って、頭が白くなった状態でいた。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

コスメワールド

総文字数/1

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop