焔のものがたり
町へ行く途中には小さな森がありました。ローエンは森へと入っていきます。森の中の細い道から外れたところには小さな切り株がありました。ローエンはそこに手籠を置きました。
エルデン兄さん出てきておくれ
小さな明かりを灯しておくれ
リュフテ兄さん出てきておくれ
小さな足音聞かせておくれ
少女が呼びかけると、森の奥から二人の妖精が姿を現しました。
「ようローエン、今日もマッチ売りか」
「やあローエン、今日も手伝うよ」
二人の妖精はそう言うと色とりどりの煌めく妖精の粉を出しました。
「ありがとう、兄さん」
そう言うと、ローエンは妖精の粉でマッチ箱に美しい細工を施し始めました。二人の妖精も手伝います。籠いっぱいのマッチは星のような輝きを湛えていました。
太陽が真上に来る前には全てのマッチ箱の細工が終わりました。
「ありがとう、兄さん。いってきます」
妖精たちに別れを告げると、ローエンは町へ向かいました。
エルデン兄さん出てきておくれ
小さな明かりを灯しておくれ
リュフテ兄さん出てきておくれ
小さな足音聞かせておくれ
少女が呼びかけると、森の奥から二人の妖精が姿を現しました。
「ようローエン、今日もマッチ売りか」
「やあローエン、今日も手伝うよ」
二人の妖精はそう言うと色とりどりの煌めく妖精の粉を出しました。
「ありがとう、兄さん」
そう言うと、ローエンは妖精の粉でマッチ箱に美しい細工を施し始めました。二人の妖精も手伝います。籠いっぱいのマッチは星のような輝きを湛えていました。
太陽が真上に来る前には全てのマッチ箱の細工が終わりました。
「ありがとう、兄さん。いってきます」
妖精たちに別れを告げると、ローエンは町へ向かいました。