「近未来少年少女」




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その後俺は四番街の家を出て、自分のプレハブへ帰る事にした。思えばこの世界に来て自分の家に入ったのは1回だけ。

シオリに案内してもらってそれで……………あれ?


俺の家ってどこだっけ?

確か五番街の…………2の…いや、3だっけ?
やばい、わかんねーっ……!!


辺りはすっかり真っ暗で、いま自分がどこに居るかも分からない。

考えてみれば道も全然覚えてないのに、一人で出歩いたのが間違いだった……ど、どうしよう…………。


店通りに行けば誰か人が居るかな?なんて考えてみたけど、人が居たって俺の家知ってる訳ないし。

これだから同じ色、同じ形の家は困るんだよ。


えーと、五番街の2の……2の………。



『なに一人でブツブツ言ってんの?』


この声は………。後ろを振り返るとシオリが不思議そうな顔で立っていた。


『シ、シオリ!』

思わずでかい声が出てしまった。

何にせよこれで無事に家に帰れる………。


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