純恋愛花火
だから、私の名前を使って彼氏と行くことになったみたいだ。しかし、私は、自分の家から見る予定だったのに、友里のせいで何処か違う場所で見ないと行けなくなった。

友里以外の友達も、部活の遠征や彼氏と見に行くとかで、一緒に行く相手がいないのを確認中。一人で花火を見に行くなんて、寂し過ぎる。

「絶対無理。誰も行く人いないし、私が人混みダメなのもしているでしょう」

「知っているよ。だから、夏樹に頼んだ」

「なにを?」

「夏樹の友達を入れて、四人で見に行こう。あと、夏樹が人が少ない穴場スポットがあるだって」

友里はニコッと笑って、私の顔を見た。
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