追伸,私は生きています。
「じゃ、私は午後────まぁ今からね。
お仕事があるから存分に遊んどいで!」

「いや、道とか全くわからないんですけど…」

「どこ行っても“桐谷さんの家はどこですか?”って聞きゃ確実よ。
だからどこにでも行っといで?」

「は?」

「じゃあね!」

「ちょ」

「夕方には帰っておいでねー」


「待っ………  ああもう、



…………散歩、してみよう」

何故か玄関に用意されていて横に
「これ履いてね♡」
と書かれた紙がおいてあるサンダルを履いて外に出た。
彼女は一体なぜ私の足のサイズを知っているのか疑問にはなったものの、考えないことにした。

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