晴れ、時々、運命のいたずら
「ええ。」
「有紗、東京に行ってから携帯持ち始めたから、良かったら番号教えようか?」
千夏の気持ちを感じ、翔太は少し微笑んだ。
「いえ、大丈夫です。」
「そう…。」
「有紗とは卒業式の時に、迎えに行く約束をしているので。」
「そういえば、有紗も同じ事言ってたわ。黄色いお守り、翔太君が渡したのでしょ?」
「ええ。」
「有紗、大切に持っていたわよ。」
「それは良かったです。」
翔太がにっこりと優しく微笑んだ。
「ところでさ。」
もう1つ気になる事があった。