晴れ、時々、運命のいたずら



「先日の採血検査の結果ですが…。」



「はい。」



翔太は母親の福岡真理子(ふくおかまりこ)と高松市内にある病院を訪れていた。



「芽球(がきゅう)が33%確認出来ました。」



「芽球…。」



翔太も真理子も初めて聞く言葉だ。



「芽球とは白血病細胞の事です。」



「それは…、どうゆう事ですか?」



恐る恐る真理子が尋ねる。


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