晴れ、時々、運命のいたずら



事務所にある応接室で愛姫が1人待っていると、香織と島根が入ってきた。



「あら、田舎者。この前襲われたらしいわね。」



「…。」



「あんた、気を付けなよ~。何かあったらShipとして香織までイメージ悪くなるんだから。」



「香織さん、言い過ぎですよ。」



香織が愛姫を貶して、島根がフォローする。


いつも通りの光景だ。


暫くして直美も入ってきて、香織と愛姫、向かいに直美と島根が並んで座った。



「3曲目の発売日がいよいよ近づいて、2人ともメディア出演で忙しい中、呼び出してごめんなさいね。」



「いーえ、全然っ!」



香織が1人明るく振る舞う。



「実は、島根には以前から話をしていたのだけど、Shipとして2人で頑張って来てもらって、さぁこれからって時だけど、敢えてこの3曲目を発売したのち、Shipを解散する事にしたの。」



「え?」



(Ship解散…。)


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