晴れ、時々、運命のいたずら
突然現実に戻された。
『短い時間でしたが本当にありがとうございました!』
(Shipが、解、散…。)
「どうして…。」
稔との別れを受け入れられない穂乃花にさらに受け入れられない現実が突き付けられた。
(愛姫さんは…。)
『これからも奈良香織、富山愛姫をよろしくお願い致しま~す!』
(どうして…。)
今までの思いが込み上げてくる。
初めて聞いたラジオでの歌声。
名古屋で見た愛姫の姿。
愛姫の全てに心を癒されてきた。
少しでも、感謝の気持ちを伝えたくて思いを手紙に託した。
「どうして…、解散するの…。」
思わず口に出てしまう。