晴れ、時々、運命のいたずら
「これを渡そうと思って。」
「これは?」
「有紗の今の電話番号、メールアドレス。」
「有紗の…。」
「有紗はね、Shipが解散になって、これから1人で再び頑張ろうとしているの。」
「解散した事は知っています。」
「もういいんじゃない?」
「何が、ですが?」
千夏が微笑む。
「迎えに行っても。」
「…。」
「別に迎えに行ったからって、それで終わりじゃないし、翔太君はまたそこから治療を頑張り、有紗は、もっとアイドルとして成長していけたらいいんじゃない?」
「確かにそうなのですが…。」
「一度、連絡取って見たらどうかな?」