晴れ、時々、運命のいたずら



『名古屋でのShipのデビュー前イベント、来てくれてたんだね。』



『ああ。』



『どうして教えてくれなかったの?』



『邪魔したくなかったから。』



『邪魔な事なんてないよ。』



『俺は邪魔だと思ったんだ。』



『そんな所、変らず優しいね。』



『東京はどう?』



『お陰様で、母さんが帰った後もなんとかやってる。』



『それは良かった。』



『ねぇ、兄さんの事覚えてる?』



『兄さん?』



『私の兄さん。隼太兄さん。』



『もちろん覚えているよ。俺も良く遊んだからね。』



『兄さんと7年ぶりに再会出来た。』



『そうだったのか。』



『母さんは香川に帰ったけど、そっちで会った?』



『ああ。』



『母さん、何か余計な事してない?』



『余計な事って?』


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