晴れ、時々、運命のいたずら
『私ね、来月ソロになって初めてのイベントをするんだ。』
『いよいよ1人で頑張って行かなければならないな。』
『高崎で。群馬県高崎。』
『群馬県か。』
『翔太あのね。』
『うん。』
『香川から遠い事はよく分かっている。我が儘なのは分かっている。』
『行ってもいいか?』
『えっ?』
『有紗を迎えに…、行ってもいいか?』
『迎えにって…。』
『高崎まで迎えに行ってもいいか?』
『迎えに来て…、くれるの?』
『ああ。』
『けれどすごく遠いよ。』
『分かってる。』
『本当に。』
『分かってて言ってる。』
『いいの?』