晴れ、時々、運命のいたずら



(ごめんなさい、翔太…。)



自室のベッドに顔を埋めながらシーツを涙で濡らし続けた。


いくら涙を流しても止まらない。



(私…、今日帰るつもりだったのに…。)



香川へ帰る事が出来なかった。


夕方、自宅に戻ると、何もする気が起きず、ただただベッドで泣き続けている。


先日、香川へ戻るとメールを送っていた。


けれど返信がない。



(翔太…。)



諦めきれない思いと、帰れなかった悔しさ、自分の歯痒さが交錯し、愛姫は朝まで泣き続けた。


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