晴れ、時々、運命のいたずら



2階へ上がると、休憩室と書かれた扉の前で立ち止まった。



「ここに、愛姫さんと一緒に組んで頂くパートナーに待って頂いております。」



(社長が言っていた私のパートナー…。)



愛姫の体中に緊張感が走る。


島根はゆっくりと休憩室の扉を開けると、先に中へ入った。


続けて愛姫と千夏も中に入る。


ジュースの自動販売機と、テーブルや椅子が数個置かれているだけの殺風景な部屋。


その部屋の一番奥のテーブルに1人の少女が座っている。


その少女は島根に気付くとすっと立ち上がりにっこり微笑んだ。


肩まで伸びた茶色い髪。


色白な肌に丸い瞳。


笑顔がとても輝いて見える。


3人はその少女に近づくと、島根が早速紹介した。


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