晴れ、時々、運命のいたずら



島根が一通りの打ち合わせを終えて戻ってきた。


香織も合わせて戻ってきたが、先程までの笑顔は消え、2人の前では無愛想な表情に変わっている。



「ラジオの放送は15時からです。お2人の出番は7組中5番目。生放送なので多少前後するかもしれませんが、16時30分頃になります。」



島根が事務的に、聞いて来た通りに伝える。



「田舎者。」



香織が少し睨みつけながら愛姫に話し出す。



「今日はShipの初仕事だから、香織を立てるのよ。いい?あくまで香織が主役だからね。」



「分かってるわよ。」



反論しても無駄な事は愛姫が一番分かっているので、余計な事を言わず頷いた。


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