晴れ、時々、運命のいたずら
愛姫はピンク色の封筒から先に裏返した。
可愛い文字で住所と名前が書いてある。
(長野県千曲市…。)
長野県。
(もしかして、先日の軽井沢…。)
宮崎穂乃花。
(穂乃花、ちゃん…。)
はさみで丁寧に封を切り、便箋と取り出し開いてみる。
『Ship富山愛姫様。突然のファンレターごめんなさい…。』
(ファンレター。)
その文字を見て思わず笑みがこぼれる。
香織の苦々しい顔が視野の片隅に入ってきた。