晴れ、時々、運命のいたずら
半蔵門線に乗って押上駅。
「そういえば私も遠くからしか見た事ないや。」
愛姫は千夏との東京最後の思い出にスカイツリーを見に来ていた。
エスカレーターに乗り地上に出ると目の前にそびえ立つスカイツリー。
2人で並んで見上げてみる。
「一番上まで見えないね。」
「さすがにスカイツリーはゴールドタワーより高いわね。」
「母さん、いつも高さの基準ってゴールドタワーだね。」
愛姫は思わず苦笑いを浮かべる。
「だって香川県民だもの。」
千夏は何が悪い、といった表情を浮かべる。
「まぁ、早速登ってみようよ!」