晴れ、時々、運命のいたずら



半蔵門線に乗って押上駅。



「そういえば私も遠くからしか見た事ないや。」



愛姫は千夏との東京最後の思い出にスカイツリーを見に来ていた。


エスカレーターに乗り地上に出ると目の前にそびえ立つスカイツリー。


2人で並んで見上げてみる。



「一番上まで見えないね。」



「さすがにスカイツリーはゴールドタワーより高いわね。」



「母さん、いつも高さの基準ってゴールドタワーだね。」



愛姫は思わず苦笑いを浮かべる。



「だって香川県民だもの。」



千夏は何が悪い、といった表情を浮かべる。



「まぁ、早速登ってみようよ!」


< 69 / 313 >

この作品をシェア

pagetop