青空とキミと。
「勉強、教えてやろうか?」
予想外の言葉に、驚いて目を開いた私。
目の前には、ニヤッと笑う遥斗先輩の顔があった。
「俺が教えてやる、そのかわり…
イイ点数とれたら、ご褒美ちょーだい」
ご褒美ってなんだろう…?
「ご褒美って…?」
「秘密」
何か危ない感じがして断ろうかと思ったけど、千穂が「今回は補習あるわよ」と言ってたのを思い出した。
補習なんてしたくない…!
そう思った私は、
「…教えて下さい」
遥斗先輩の言葉に頷いてしまった。