青空とキミと。



すると、遥斗先輩の頬が暑さからか赤くなりながら



「いっつも、屋上で空見てるから…」



少し笑みを浮かべる遥斗先輩。



その姿があまりにもあの時の、初めて会った時の湊に似ていて。




「みな『まもなく始まりますので―――』…」



しまった、と思ったけど遥斗先輩には聞こえていなかった。



"みなと"


その名前を聞く度、目の奥から混み上がってくる。




そういや湊ともプラネタリウム、何度も見に行ったっけ。




そんなことを思い出しながら、暗くなったホールへと視線を上げた。


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