青空とキミと。
「もう、大丈夫です…」
そう言うと、パッと離れてくれた遥斗先輩。
私から離したのに、いきなりの温もりがなくなり胸が痛くなった。
「行きたいところがあるんだけど、いいか…?」
これ以上遥斗先輩といるのは、と思った私だった。
「……」
「最後にさ」
だけど、私の中で"最後"という言葉がやけに響く。
"好きな人はいらない"
あの日、そう強くなったことを思い出した。
…もう、終わりにしよう。
そして、ある決意とともに着いていくことにした。