青空とキミと。






すると、

今まで黙って話を聞いてくれていた千穂が口を開いた。



「湊のことを忘れろ、なんて言わない。

でもさ、先輩に気持ち伝えるくらいはいいんじゃないの?」


「……」



遥斗先輩に気持ちを伝える…?


そんなこと…




「あおがこうして泣いてばっかりで、見守ってる湊は本当に幸せだと思う?」



――――――話したことがある。



"湊は今、幸せ?"


"そーゆうあおは?"


"幸せだよ!"


"ははっ、俺もちょー幸せ"



そう言って笑う湊。



"もし、俺等が離れる運命になったとしてもあおが幸せなら俺は幸せだから"



< 202 / 360 >

この作品をシェア

pagetop