青空とキミと。




「やっぱり…あおちゃん!」


「…こんにちは」


「ふふ、綺麗になったわね」



変わらないあの優しい笑顔を、私に向けている。



「どうしたの?」


「…湊に、会わなきゃと思って」



こんなこと私が言うのは、図々しいと思う。


沙希さんに怒られても、会うつもりで来た。




なのに、真っ直ぐに沙希さんの瞳を見ると。



「どうぞ入って」



笑って中に入れてくれた。




…え、

どうして…?



てっきり怒られるのかと、思っていた。



「……」

「あおちゃん大丈夫?」

「だ、大丈夫です!」


そのまま、特に言われることもなく私はリビングへと通された。



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