青空とキミと。




深く頭を下げる私に、沙希さんは言った。



「…頭を上げて、あおちゃん」



こうでもしないと…、


悪いのは、私なんだ。




「……」


それでも黙る私に、沙希さんは怒るようにして続ける。




「頭を上げなさい」


「でも…っ」



上げた瞬間、ふわりと優しい香りとともに抱きしめられていることに気づいた。





「さっ沙希さん…?」


「あおちゃん、聞いて」



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