青空とキミと。




有無を言わせないその言葉に、頭を上げるも俯いたまま耳を傾けた。




「あおちゃんは悪くないわ」


「……」


「少なくとも、私が見る限りは湊は幸せそうだった…」



……っ、


だんだんと視界がぼやけてくる。



すると、



「あおちゃんは幸せだった?」


沙希さんにいきなり問われる。





湊と想いが繋がったあの日、


初めて湊と帰ったあの日、


初めて湊とキスしたあの日…



幸せすぎて、涙が出るくらいだったことを覚えてる。




「…はい」


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