青空とキミと。




「あの日湊が事故に遭ったのは、誰のせいでもないわ」



「…っ私が電話していなかったら…」


「してなくても、そういう運命だった」



沙希さんは断言する。




私を責めればいいのに、


沙希さんは私に笑顔を向けたまま。





何故、そんなこと言えるのか



それは…きっと誰よりも、湊の家族が辛かった。



でも、それを乗り越えて。



沙希さん達は、受け止めているんだ。



いつまでも、自分を責めて受け止める気もなかったのは私。





それを聞いて、何だか心が少し軽くなったような気がした。



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