青空とキミと。
「遅くなってごめんなさい…」
『あー、まだ時間じゃねぇし平気』
「「……」」
しーん、と気まずい沈黙が流れる。
ここで言わなきゃ、だよな…
立ったまんまでも良かったけど、なんとなく。
コンクリの床にあおを座らせ、俺も隣に腰をかけた。
すると、
「遥斗先輩…」
座った直後、いきなりあおの口を開く。
『なんだ?』
「話、先にいいですか…?」
そんなに見つめてくんなよな…
まだ言ってもないのに、じっと見つめられるだけでも抱きしめたくなるから。
まぁ、そんなこと言えるはずもないけど。
俺は頷いて話を聞くことにした。