青空とキミと。
はぁ、はぁ…
足りなくなった酸素を吸い込みながら、肩で呼吸を整える。
私達は、いつも空いている資料室にきた。
「どーした?」
走ったのに呼吸も乱れていない遥斗先輩は、意地悪っぽく笑う。
『どうしたじゃないです!』
「なんだ?」
なんだ?って、この人は…
『教室にくるなんて…!』
「なんで?」
私が怒っているのに、表情も変えず聞いてくる。
あれ、私怒ってないのかな?
そんな意味の分からない疑問まで浮かぶ。