青空とキミと。
「じゃあ、これに決まりました!」
拍手が起こる中、屋上のことで頭がいっぱいの私。
そんな大きな音さえ、耳には聞こえてこなかった。
「次の時間、役決めするんで!」
今日はまだ会っていない。
姿を見つけた私は、今すぐにでも会いたい気持ちに駆られてしまう。
キーンコーンカーンコーン――――…
すると、ちょうどいいタイミングでチャイムが鳴る。
その瞬間、席から立ち上がり誰よりも早く教室を飛び出した。