青空とキミと。
「今日は天気いいねー」
屋上につながる扉を開けると、雲一つない空が視界いっぱいに広がった。
コンクリートの床にそのまま座り、お弁当を広げる私達。
毎日と言っていいほど、雨の日以外はお昼をここで食べて過ごしている。
何故かって言われたら、ここで来るのには理由がある。
私はここに来て"アナタ"を忘れないように。
「千穂だって、尚見えるからいいじゃん」
上から校庭を見下ろせば、サッカーをしている集団が目に入る。
その中で、一人ドリブルで交わしてく人。