青空とキミと。
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「…ぉ…、あぉ…」
ん…?
遠くの方から私の名前を呼ぶ声が聞こえる。
その声はだんだんはっきりとしたものになり、やがて私の意識を覚醒させた。
『あ…』
「もう着く」
目を覚ますと、隣には遥斗。
どうやら電車での移動中、寝てしまっていたらしい。
『あ、ごめん…!』
「どうせ昨日寝てないんだろ?」
『なんで…』
「あおのことだから」
昨日の夜、考えすぎてなかなか寝れなかった私。
そんなこと考えてくれたんだ…
『…うん、ありがとう』
「行くぞ」