青空とキミと。




あの時、俺には何ができただろうか。



「…と」


いや、考えてもきっと何もできなかった。


こんな何もできない自分を、憎むほど嫌いになる。




すると、


「遥斗!」


急に入ってきた声。



「…あ?」


びっくりして顔を上げると、俺の目の前には怒っている様子の空がいた。



何も変わらない、相変わらずの空に安心する。



久々に会った気もするし

…ってまあ、そうなんだけど。



3日に1回は連絡をとっていた俺達だけど、最近は携帯すら開いても返事はしていなかった。




「あ?、じゃねーよ!」


< 325 / 360 >

この作品をシェア

pagetop