青空とキミと。
あの時、俺には何ができただろうか。
「…と」
いや、考えてもきっと何もできなかった。
こんな何もできない自分を、憎むほど嫌いになる。
すると、
「遥斗!」
急に入ってきた声。
「…あ?」
びっくりして顔を上げると、俺の目の前には怒っている様子の空がいた。
何も変わらない、相変わらずの空に安心する。
久々に会った気もするし
…ってまあ、そうなんだけど。
3日に1回は連絡をとっていた俺達だけど、最近は携帯すら開いても返事はしていなかった。
「あ?、じゃねーよ!」