青空とキミと。



小さな怒りをぶつけてくる空。



「何回も呼んだだろーが」


さっきの1回しか聞こえなかったけど、何回も呼んでたのか?



会話ですら、最近はしていなかった俺。




この数日で自分でも分かるほど変わっていった。



会話なんてできず返事は頷くか、答えられず。


飯も抜くときが多かった。




そんなことを思いながら、


「全然返事こねーし、電話も何十回かけてやっと繋がったと…」



ぶつぶつと、何かを言っている空に視線を向けると。





「…遥斗、一体どうしたんだよ」


突然、真剣さを含んだ口調と低い声に変わった空の声。



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