青空とキミと。



俺の前には横倒れているあおの姿。



何が起こったかなんて、嫌でもすぐに理解できた。




「あおっ!」


周りにいた人の叫びなんか聞こえないくらいで、俺は名前を呼び続けた。




なんでだよ。


なんで、俺を助けたんだよ…




一瞬、あおの表情が痛みなのか歪む。


何かを言おうとしているのに、その声が聞こえることもない。





「あお―――――っ!!」






お願いだから、神様。



助けてくれよ…




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