青空とキミと。



「…ありがとうございます」

「あぁ」


この先輩いい人だなぁ。



パーカーから先輩の匂いがする。


少しキツイのに優しい匂いは、私の曇っていた心も少し安心させてくれた。




「名前は?」

「七瀬あお です」

「敬語使うなよ。あと遥斗でいいから」



そんなこと言われても…

先輩なのに?




さすがに呼び捨てにはできないと思い


「…遥斗先輩」


そう呼ぶと、遥斗先輩は優しく笑ってくれた。



< 52 / 360 >

この作品をシェア

pagetop