カラダ探し~第三夜~

「はぁ……コンビニにでも行ってこようかな」


どうせ小野山家に行くつもりだったし、少し早いけどついでに行ってみようかな。


とりあえず服に着替えるために、私は部屋に向かった。


昨日のうちに、他の皆はどれだけカラダを見つける事ができたのかを気にしながら。


部屋で着替えて、携帯電話を手に取った私は、再び一階に下りた。


「ママ、今日は友達のとこに行くから、ご飯いらないからね」


「今日も……の間違いでしょ? 留美ちゃんがいなくても困らないし、別に良いよ」


リビングに顔を出して、わざわざ伝えたのに。


なんだろうね、この母親は。


それが子供に向かって言うセリフ!?


……ま、いつもの事だから腹も立たないかな。


リビングのドアを閉めた私は、玄関に向かった。


昨日の小野山美紗の話からすると、あの子も何か探してるんだよね?


その何かが、魔術だか何だかに必要で……。











あー……ダメだ。


考えてたら頭が痛くなってきた。


そっちの事は美紗に任せれば良いや。


それより問題はカラダ探しの方だよね。
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