カラダ探し~第三夜~

昨日のうちにあと2個か3個くらいは見つかるかと思っていたのに、龍平にあの部屋を任せたとたん、赤い人に見つかっちゃったし……。


あ、そう言えば龍平と変な取り引きしたんだった。


私、カラダ探しが終わってからって言ったよね?


そうじゃなきゃ、いつ襲われるか……。


そんな不安を感じながら、玄関で靴を履いた私は家を出た。









家から徒歩10分、国道沿いにある一番近くのコンビニ。


この4月になるまで、皆で良く利用したけど、今はあまり行ってない。


「なんだかここも久し振りだなあ。明日香さんにアイスとかおごってもらったよねぇ」


今は誰も奢ってくれる人なんていないけど。


私ほどの美人に、誰もおごろうとしないのがおかしいんだよ、うん。


なんて考えながら、とりあえず雑誌のコーナーでファッション誌をパラパラと眺める。


なんか、どの女の子も私と比べるとまだまだだねぇ。


私ってこんなに美人なのに……どうして彼氏ができないんだか。


容姿には何の問題もないはずだよ。


だとしたら何?
< 195 / 646 >

この作品をシェア

pagetop