カラダ探し~第三夜~
昨日のうちにあと2個か3個くらいは見つかるかと思っていたのに、龍平にあの部屋を任せたとたん、赤い人に見つかっちゃったし……。
あ、そう言えば龍平と変な取り引きしたんだった。
私、カラダ探しが終わってからって言ったよね?
そうじゃなきゃ、いつ襲われるか……。
そんな不安を感じながら、玄関で靴を履いた私は家を出た。
家から徒歩10分、国道沿いにある一番近くのコンビニ。
この4月になるまで、皆で良く利用したけど、今はあまり行ってない。
「なんだかここも久し振りだなあ。明日香さんにアイスとかおごってもらったよねぇ」
今は誰も奢ってくれる人なんていないけど。
私ほどの美人に、誰もおごろうとしないのがおかしいんだよ、うん。
なんて考えながら、とりあえず雑誌のコーナーでファッション誌をパラパラと眺める。
なんか、どの女の子も私と比べるとまだまだだねぇ。
私ってこんなに美人なのに……どうして彼氏ができないんだか。
容姿には何の問題もないはずだよ。
だとしたら何?