カラダ探し~第三夜~
カラダを全部集める事ができたのか、それとも殺されたのか。
後者だとしても後ひとつ。
カラダは全部集まりそうで、その事は心配していなかった。
他の生徒達の流れに乗り、のんびりと歩いて学校に到着した。
校門を通り、生徒玄関に入って靴を履き替えて教室に向かう。
下足箱に美雪の靴があったから、もう教室にいるのだろう。
勉強熱心な美雪らしいな。
私なんて、勉強をしに学校に来てる意識がないのに。
来なきゃならないから来てるだけ。
難しい授業だと、何とかして保健室に逃げる事しか考えてないよ。
でもまあ……今日が最後なら、頑張って授業を受けてみようかな?
何もなければだけど。
廊下を歩いて教室に入ると、美雪が自分の席で何やら考え事をしているようで。
頬づえを突いて首を傾げたり、頭をかいたり。
そして、ブツブツと何やら呟いている。
あまり人の仕草なんて気にした事ないけど、こうして見てみると意外といろんな癖が見えてくるなぁ。
「美雪、おはよう。あゆみもカラダを全部集めたんだよね?」