カラダ探し~第三夜~
そこで出会ったのは二見結子。
いつもニコニコしていて、私の話も笑わずに聞いてくれて。
私も結子の話を聞いて、世界を広げた。
おしゃれをする事を覚え、誰に何を言われても、自分の考えを曲げない強さを身に付けて。
でも、私自信の考えがしっかりしていないせいか、ひんぱんにコロコロ変わっていたけど。
そんな結子が、突然私と一緒に行動しなくなり、仕方なく私は別の女の子と遊ぶようになった。
その理由はすぐに分かった。
結子には彼氏ができて、いつもベタベタするのに私が邪魔だったのだ。
そう思ってしまった私は、すごく単純に結子を嫌いになって、そこから話をする事もなくなった。
だけど、結子が広げた世界は残っていて、そこがすごく居心地が良くて。
心のどこかで、私は結子が戻って来るのを待っていたのかもしれない。
だけど、私がいくら待っていても、結子は戻って来る事はなかった。