カラダ探し~第三夜~
三日目
……赤い人は、小さな女の子とは思えない程のすごい力を持っている。
初日には、チョンと触っただけであゆみを吹っ飛ばしたし、昨日は私の身体をまっぷたつにした。
それもロッカーごと、中にいた私を切り裂いたのだ。
手には何も道具を持っていなかったから、きっと素手で。
金属製のロッカーすらもたやすく切断するなんて……あんな化け物に追い詰められたら、逃げようがないじゃない。
「あー、もう! お腹が気持ち悪い……」
昨日の、あの腸が流れ出る不気味な感覚がまだ残っている。
それが気持ち悪くて、軽くさすりながら私は目を覚ました。
良かった、腰から下はあるし、怪我もしていない。
毎日の事とは言え、この時ばかりはいつも怖くて堪らない。
学校で死んだまま、二度と目を覚ます事がないんじゃないかと。
このカラダ探しの期限が切れてしまったら……やっぱりそうなるのかな。
「そうはなりたくないよね。頑張ってカラダを見つけるしかないか」
大きなあくびをしてベッドから降りた私だったが……ひとつだけ気になる事があった。
……美雪の事、どうしよう。
学校に行くのが、少し憂鬱になっていた。
初日には、チョンと触っただけであゆみを吹っ飛ばしたし、昨日は私の身体をまっぷたつにした。
それもロッカーごと、中にいた私を切り裂いたのだ。
手には何も道具を持っていなかったから、きっと素手で。
金属製のロッカーすらもたやすく切断するなんて……あんな化け物に追い詰められたら、逃げようがないじゃない。
「あー、もう! お腹が気持ち悪い……」
昨日の、あの腸が流れ出る不気味な感覚がまだ残っている。
それが気持ち悪くて、軽くさすりながら私は目を覚ました。
良かった、腰から下はあるし、怪我もしていない。
毎日の事とは言え、この時ばかりはいつも怖くて堪らない。
学校で死んだまま、二度と目を覚ます事がないんじゃないかと。
このカラダ探しの期限が切れてしまったら……やっぱりそうなるのかな。
「そうはなりたくないよね。頑張ってカラダを見つけるしかないか」
大きなあくびをしてベッドから降りた私だったが……ひとつだけ気になる事があった。
……美雪の事、どうしよう。
学校に行くのが、少し憂鬱になっていた。