worldspeaker
友達
体が身震いした。

クーラーが尋常じゃない音を立てて動いている。

季節は夏だった。

worldspeakerがこちらを見ているような気がする。

出来れば見たくなかった。

俺は叔父さんと伯母さんと暮らしている。

俺に両親は居ない。

何故居ないのかと聞くと叔父さんと伯母さんが悲しい顔をする。

聞かないでおこうとここ数年その話題に触れることはしないようにしていた。

時間は7時55分だった。

そろそろ、学校にいこう。

ドアを開け、廊下を走った。

「叔父さんと伯母さん行ってきます」

そう呟いて家を後にした。


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