君はまるで、太陽で。
好きだと気づいた
あの日以来。
三宅くんと話すと胸が苦しくなって、上手く声が出なくなるほど好きになっていた。
「ごめん佐野!数学の教科書見せて?」
「え、あっ…う、うん!」
「どした?お前焦りすぎじゃね」
三宅くんが笑う。
こんな会話も嬉しくて
教科書見せてあげられるのも私だけなんだ
ちょっとだけ誇りに思えた。
「……佐野ー?」
「あっ、はい!」
「何だよ、はいって(笑)
この問題わかんないの?」
私が手をつけなかった、数学の問題を指差す。
「あ…うん。やり方忘れちゃって…」
「教えてあげる」
三宅くんは頭が良くて、おまけにスポーツ万能で、カッコよくて
モテないわけがない。
皆に優しいし
唯一、ダメな所といったら
身長が150cmの男子にしては小さめな所。
逆に可愛くて女子の先輩から人気があったりもする。
どっちにしろ
三宅くんはカッコいい。