キミと 夜空と 星空と。
さっきとは打って変わって、落ち着いた声で巧が話す。
顔が見れない。
今更になって、ようやく気がつく。
自分のしてしまったことの大きさに。
だけど、気がつくのが遅すぎた。
俺は、巧を裏切った。
俺を最高に信頼してくれていた友達を・・・裏切った。
そうだ・・・誰だって、ちょっとした事で傷つくんだ。
俺だけじゃない。
誰だって・・・
傷ついて、転んで・・・
ズタズタに引き裂かれるんだ。
「たく・・・」
「出てけよ」
俺は、微動だにしなかった。
・・・違う。
動く事が出来なかった。
冷たい声で、大切な親友だった男が、俺の顔を見ずに吐き捨てるように言った。